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5/10(日)藤枝戦「サステナマッチ」地産地消グルメが登場

「地産地消」は、食料の量と輸送距離を掛け合わせた指標「フードマイレージ」を最小限に抑えることができる取り組みの1つで、CO2排出抑制につなげることができます。
5月10日藤枝戦で開催する「サステナマッチ」では、松本山雅FCのホームスタジアム「サンプロ アルウィン」から南西へ10キロに位置する朝日村の食材を使ったスタジアムグルメが登場します。
今回は、そのうちの1つ。朝日村でヤマメを養殖している「せせらぎ山女魚園」の山田喜孝さんにお話をお伺いしました。

―――昔から魚の養殖をやられていたのですか?
元サラリーマンです(笑)。魚釣りが趣味で、日本全国さらに北アメリカやニュージーランドにも行っていました。
長野県根羽村で、仕事関係の知り合いの実家がアマゴの養魚場をやられていて。ご両親がもう年なので息子に譲るってことになって。でも一人じゃできないので、一緒にやってくれる人を探していました。それで私が脱サラして手を挙げました。
そこから何年か経って、高校の同級生が朝日村に関わっていて、「ここ(朝日村)でヤマメの養殖をやっていた方が休業・廃業してしまい人を探している」ということで、ご紹介していただいて、引っ越してきました。最初は村の地域おこし協力隊からスタートしました。

―――先日、「ヤマメの品種改良に挑戦している」という新聞記事を拝見しました
昨年から取り組んでいます。ヤマメを養殖していると、ズバ抜けて早く大きくなるやつがいるんです。養殖業界で「トビ」って言うんです。ここには2万匹以上の稚魚がいるんですけど、何匹か突然変異的に出てくるんですよ。それを交配していくと、40センチくらいのヤマメが2世代3世代と交配を重ねることで 60センチくらいにならんかなと。サクラマスでは有名なんですが、同じことを内水面(淡水域)でもできたらいいなと思っています。昨年秋に県内産のヤマメから大きくなる要素を持ったものを選抜して、ふ化することに成功しました。ここにいるのが初代なんですが、これを2代目、3代目とやっていけばそういう子たちができるんじゃないかと。

―――ここ数年は気候の影響も出たようですね
夏場熱くて、水が減ってしまい。2年続けて育てていたヤマメを半分ぐらい処分しなくてはなりませんでした。近くの山から水を汲み上げているんですが、その年の雪が少なかったり、雨が降らなかったりすると影響を受けてしまいます。山雅の試合にもお店を出させてもらっていたんですが、ここ2・3年は行けなくなりました。

―――今年からスタジアムグルメ出展にも復活しました
久しぶりに出展したので、昔買ってくれていたサポーターの方もお店に来てくれて、嬉しかったです。

―――どのような形で提供されているのですか?
塩焼きを提供しています。炭火で焼いているので、ご注文いただいてから焼きあがるまで40分くらい時間がかかってしまいます。今年は2回出展させていただいたんですが、おかげさまでいずれも完売しました。1試合でご提供できるヤマメの数にも限界もあるのですが、ぜひ多くの方に食べてもらいたいです。

―――山雅の試合以外では、どこで販売されているのですか?
週末に松本市の道の駅「風穴の里」で販売しています。その他にもイベントに出たり、周辺市町村のお蕎麦屋さんとか飲食店さんに卸させてもらっています。なかには個人的に買いに来る人もいらっしゃいます。

―――塩焼きで使っている木炭もご自身で炭焼きしていると伺いました
私が村の炭焼き施設「もくもく体験館」で講師をやっている関係もあって、炭窯で作っています。木は村内のいろんなとこからもらってきています。今ここにあるのは、ニセアカシアです。基本的には不要木。備長炭とか立派なものではないですが、僕が魚を焼くにはこれで十分です。飲食店にから大量に注文いただいたときはガスで焼くこともありますが、僕が売りに行く時はこれを使います。
伐採された不要木だし、その木が育った時に二酸化炭素を吸うでしょ。もちろん燃やす時にCO2は出るんだけど、それでも十分サスティナブルなものじゃないですか(笑)。不要な木があるという話が舞い込むと僕がもらってきています。

―――朝日村に移住されて8年ということですが
朝日村では、村外からの客にヤマメの塩焼きをふるまう家庭があるなど昔から親しまれていました。そういう古くから残る食文化を絶やさぬようにして未来に残したい一心でやっています。
魚の養殖をしたいということで、朝日村に来たんですけど。都会では味わえないような田舎の暮らしをしています。街の中でこんな炭焼きなんかできんもんね。いわゆる残りの人生を楽しんでますよ。